3日目の朝、7:00に起床。
昨晩なかなか眠れなかったので疲れが取れなかったけど、
おいしいパンとチーズとスープとキウイを食べておなかいっぱい。
元気が出た!食べることは生きることだ!
この日は昨日よりプラス2kmの30kmを歩く予定。
今日もまた人生で一番つらい日になるのでは?!とドキドキしながら出発した。
昨日までは「目的地を目指して歩く」ことを意識してしまっていたが、
今日は最初から2人でしゃべりながら歩いた。
海歩きが楽しい・・・昨日と全然違う!
2日目に1日フルで歩いてどのくらいの飲み水が必要かもわかったので、
1Lの水を減らしたのも大きな変化だった。
荷物が1㎏軽くなるだけでこんなにも違うのか。
ザックの重さが疲れを引き起こしているので、町に出たら不要なものは日本へ送ることにした。
その後も90マイルビーチが終わってから何を食べたいかを話し合ったり、
わたしは何でしょうゲームをしたり
(Yes Noで答えられる質問をして想像しているものを当てるゲーム)、
「何を作っているでしょうゲーム」を考案した。
(自分が食べたいものを想像しながら、その料理を作っているジェスチャーをして何を作っているかを当てるゲーム)
これが大変面白いし盛り上がる!!変化のない海岸歩きにはかなりおすすめ。
ジェスチャーをしているだけなのに、目の前にお好み焼きがあって、
その匂いまで漂ってくるような錯覚(幻覚?)になり空腹と心が満たされる(気がする)という素晴らしいゲームを楽しんだ。
ああ、私たち食べることばかり考えている。
昨日今日と朝食・夕食はしっかり食べているが、
昼ご飯はナッツやクッキーなどのお菓子類。
行動食と同じものを何度も食べる。
体が疲れているときにお菓子系ばかりだと全然力が湧いてこない。
カロリー的には必要な分取れていたとしても、満足感や幸せな気持ちにはなれず、
この食事をこれから何か月も続けるの・・・と思うと辛く、
ナッツやクッキーを食べると気持ち悪くなることもあった。
自分にとって食べることがどのくらい重要かということに気づく。
日本から持ってきたお菓子を食べてテンションを上げてまた歩く。
お腹は空いているけど、今日は気持ちに余裕があるので、
すごく空がきれいに見えたり、海のキラキラを楽しめた!
歩いていると海岸にたくさんのフグが打ち上げられていた。
春になると死んでしまうのだろうか。
この日も後半はしんどかったが、15秒休憩をしたり、
海の歩き方が少しわかってきたので、疲労困憊にはならなかった。
30kmを歩き終え、宿泊先のUtea Parkに到着。
芝生のきれいなキャンプサイトとかわいいコテージがある。
オーナーさんがまだいなかったので、荷物を降ろして裸足になり芝生の感触を楽しむ。
芝生でゴロゴロしているとオーナーさんが帰ってきて、
ポテトチップスがあると聞いて迷いなく購入した。
おいしい!!涙 幸せだ!!!
さらに冷たいお水までいただいた。なんて優しいオーナーさん。涙
水を飲んでこんなにもおいしく感じたのは人生で初めてかもしれない。
Utea Parkにはキッチンと水シャワーもあり、2日ぶりにシャワーを浴びた。
髪も皮膚も潮風でべたべた、砂まみれになっていたので、リフレッシュして最高な気分。
夕食を作ろうとキッチンへ行くとTAハイカーのカップルが海岸で取ったtuatua(トゥアトゥア)という貝を分けてくれた。
歩き終わってから貝を拾いに行くなんてなんて余裕があるんだろう!
とてもフレンドリーな2人としゃべりながら、tuatuaを使ってパスタを作った。
新鮮なシーフードのおかげで体もすごく元気になり、
暗くなってからも日記を書く余裕があった。
テントの窓から顔を出すと、空には降ってきそうなぐらいの星が輝いている。
最高すぎて言葉にならない。
こんな星空を見てしまうと今日1日の疲れなんて吹っ飛んでしまう。
昨日の人生で一番つらかったこともすっかり忘れてしまった。
今日のおいしい夕食や
きれいな星空の素敵な思い出に脳みその中は上書きされて
幸せな気持ちで眠りについた。
DAY3 Bluff - Utea Park 30km(70km/3000km)
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