ゆるり、のんびり

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

TA Day4 : 初めて着く町

いよいよ100kmの海岸歩きも最終日。

この日は爽やかに5時半に目覚めた。

まだ他のみんなは寝ているようだ。

 

素敵なキッチンで優雅に朝食を作る。

だんだんとみんな起きてきてドイツからのTAハイカーたちと話した。

2人もワーホリで来ているらしい。

しばらくするとTuatuaハイカーの2人も起きてきた。

同い年ぐらいでオーストリアから来ているらしい。今朝も爽やかな2人だった。

 

これまで2泊キャンプ場で朝を迎えてきたが、

こうしてTAハイカーのみんなと話すのは初めてだった。

みんな同じ目的でニュージーランドという国に来て、

同じゴールを目指しているというだけで

こんなにすぐに仲良くなれるものなんだなぁ。

仲間ができたようで嬉しくなった。

 

キャンプ場からは私たちが一番に出発。

この日は甲子園ごっこなどをしながらのんびり歩いていると、

オーストリアのTuatuaハイカーの2人が颯爽と私たちを追い越していった。

爽やか~~~~!!!

2人は荷物も軽そうで歩くのも速い。

 

それにしても連日何もない海岸を歩き続けているのだが、

こんなに何もないことが逆にすごいことだと感じるようになった。

ゴミ1つ落ちていない。あるのは海藻と流木とフグだけだった。

日本にこんなにきれいな海があればきっと海の家があったり、

お店があったりするんだろうけど、

何もない形で残しているニュージーランドの人たちはすごい。

 

だんだん町に近づいてくると車の数も増えてきた。

ビーチを車が走っている。初めは不思議な光景だった。

すれ違う車が「プー!」とクラクションを鳴らした。

何か怒られてる?!と思ったら、

運転手のおじさんが笑顔で手を挙げて挨拶してくれたのだった。

私たちを応援してくれているのか・・・!!涙

それからもすれ違う車はみんな手を振ってくれたり、

ラクションを鳴らして挨拶をしてくれた。

すれ違いざまの、一瞬ではあるけれど、ニュージーランドの人たちとの

コミュニケーションがとても嬉しかった。疲れた体にも元気が出た。

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この日は土曜日だったのもあってたくさんの人が海で遊んでいた。

ワンちゃんと海で遊んでいる人やTuatuaを拾っている人。

みんなそれぞれの休日を過ごしていて素敵な風景だった。

 

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この日は風がとても強くて半袖では寒いぐらいの天気だった。

向かい風のため眼鏡は砂でコーティングされ、

本当の色が分からなくなってしまうほどだったけど、

眼鏡を拭くと傷がついてしまいそうだったのでそのまま歩いた。

 

初めて着く町Ahipara(アヒパラ)までもう少し。

この日も最後は辛かったけど、

この美しい海を見ながら歩くのも今日が最後かと思うと少し寂しくなった。

最後に海のきれいな色を目に焼き付けたくて眼鏡を外した。

残念ながらあまりよく見えなかった。

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ついにAhiparaに到着した。

海にはサーファーの人たちがたくさんいた。海岸から町の方に歩いていく。

久々にアスファルトの上を歩く。アスファルトってこんなに固かったっけ。 

 

無事に最初の100kmを歩き終えることができて、

嬉しさと安心した気持ちと空腹感が一気に押し寄せてきた。

28km歩いてもうだめだと思っていた2日目。

4日目には30km歩くのも普通のことになっていた。

この4日間で少しは成長したのだろうか。

慣れないアスファルトの上で変な歩き方になりながらこの日のキャンプ場を目指した。

 

DAY4 Utea Park - Ahipara 31km (101km/3000km)

 

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KAMOSHIKA HIKING カモシカハイキング

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