Kamoshika Hiking

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

大雨の0day

久しぶりにベッドでぐっすり眠ることができた。

体も軽いし、いい朝だった。

 

鳥ちゃんは元気にまた歩き始めた。

鳥ちゃんを見送った後また眠る。

 

しばらくすると急に大雨に。

屋根があると雨でも何も気にせず快適に過ごせる。

ありがたい。

すごい雨で雷もなっている。鳥ちゃんのことが心配になった。

 

しばらくすると2人組のTAハイカーが部屋に駆け込んできた。

さっきKerikeriに到着したようで、足はドロドロだった。

 

2人はたまたま出会ってしばらく一緒に歩いているという。

2人はシャワーを浴びて町に出ていった。

しばらくすると大きな段ボール箱を抱えて帰ってきた。

郵便局にバウンス・ボックスを取りに行ったようだ。

 

ニュージーランドにはバウンス・ボックスという

郵便局留めで荷物を送ることができるサービスがある。

TAハイカーにはバウンス・ボックスを利用している人も多く、

出発前に読んでいたブログや本にもバウンス・ボックスのことが書いてあったので

利用することも検討したけど、それなりにお金もかかる。

私たちは荷物がどうしても重くなるまでは全て持ち歩くことにしていた。

スペアの靴やまだ使わない地図、いつか使う必要ないものや必要ではなくなったものを

送っているそうだ。2人はパソコンまでバウンスボックスに入れていた。

 

私たちももう一度荷物を見直してみた。

海と山のセクションを歩き終わり、海と山で必要なものが分かったので

また不要なものを日本に送り返すことにした。

 

前回は本当に必要ないものを送り返したけど、

今回はTシャツや長ズボン、靴下など使う場面はあるけれど

着替えることを前提に持ち歩いていた物を合計0.6㎏送り返した。

 

2泊3日ぐらいの山登りなら毎日違うTシャツや靴下に変えてもいいのかもしれない。

でも、TA中は歩き始めてすぐ汗だくになるから結局30分ぐらいで

前日着ていた服と同じコンディションになる。

山道はどろどろなので長ズボンより半ズボンの方が歩きやすいし、

靴も泥だらけになり、翌日になっても濡れたままで、新しい靴下も結局すぐ泥まみれ。

 

ならば初めから汗だくのTシャツとどろどろの濡れた靴下でいいではないか。

つかの間の快適さより、エネルギーになる食料を多く持てたり、

少しでも荷物が軽くなることの方が大切だった。

 

町に出た時に着るきれいめなウエアのセットだけを残し、

あとは必要最低限の服だけになった。

だんだんと生きるために必要最低限の量が分かってきた。

 

郵便局を出ると雨も止み、いい空が広がっていた。

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荷物が減った分今まで持てなかった食料を少し多めに買った。

娯楽と呼ぶプラスアルファのお菓子類も今回から導入した。

 

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明日からも楽しみだ。

 

DAY13 0day in Kerikeri 0km (223km/3000km) 

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身体にしみるインドカレー

Puketi Foest Hutまで来てしまえば次の町Kerikeriまであと10kmぐらいだと思っていた。

Kerikeriに着いたらまた0dayをとっておいしいものを食べてゆっくりしよう!

とすでに休むことを考えていたけど、ここからまだ25kmもあるらしい。

想定外だったけど、今日も頑張ろう。

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この日も鳥ちゃんと3人で歩く。

牧場の中を歩くルートだった。羊たちに癒される。

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途中の牧場の入り口にTAハイカーのためにオレンジを入れてくれている袋が!

まさかそんなことがあるのか。。。

久しぶりの新鮮なフルーツ!!おいしすぎる。涙

トレイルエンジェルさんありがとう。

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こんな風に、自分も何か、人の心を癒すことができたらなんて最高だろうと思った。 

今は何もできないけど、この旅が終わったらそんな風に生きていきたい。

 

天気も良くなってきて牧場歩きを楽しむ。

動物たちが雨の日も歩いているので、平らに見えて足元はぼこぼこ穴が空いている。

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昨日までは歩くのに必死で何かを考える余裕はなかったのだが、

この日は牧場と道路歩き。

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こんなに歩きやすい道でもほかの二人についていくのが必死で、

道路であっても同じペースで歩けない自分に気持ちが落ち込んでいた。

 

一体なぜ自分はここにいるのだろう。という気持ちになってきた。

日本では自分の仕事があって、役に立たないなりに自分が人のために何かをできる時間があったけど、今は自分が歩きたくて歩いているのに、それすらもうまくできない。

なぜだ。なぜここにいるんだ。という思考のスパイラルに陥った。

 

沢木耕太郎さんの本が好きで、日本いる時からよく読んでいた。

沢木さんの「旅する力」という本に沢木さんが旅をしながら考えている一節があった。

これが沢木さんの書いていた「旅人の心理」というものなのだろうか。

つまり、私も旅人になったのだろうか。

(沢木さんが言いたかったことと全然違うかもしれないけど。)

 

歩くことに集中しなくてもいい状況だと他にも色々なことを考える。

 

風に揺れている牧場の草やその草を食べる牛の姿やを眺めていると、

ある疑問がわいてきた。

 

学校の理科の時間には食物連鎖ピラミッドの頂点に人間がいると習った記憶があった。

この草は光合成をして大きくなって牛に食べられる。

この牛は草を食べてフンをして、フンが土を豊かにしたり、

人間が牛肉やミルクを頂いたりしている。

はてさて、自分はフンもしなければ、自分が他の動物に食べられることもなくて、

ピラミッドの頂点にいるというよりはピラミッドの仲間にも入れていないような、

こんなに近くにいるのに、遠いところで起きていることのような。

なぜだか少し寂しい気持ちになったのだった。

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そんな普段なら考えないことも考えながら、

自分の不甲斐なさに落ち込みながら、

どんよりとした感情が何時間も私の脳内を支配する。

 

すると、牛が怖いぐらいこちらに迫ってくる!!

柵の向こう側にいるのだが、こちらが動くと私たちの動きに合わせて追いかけてくる。

モォ~~~~!!!とすごい鳴き声だ。恐怖。

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しかもTAはこの柵を乗り越え牛たちに向かって行けと言う。

うそだろ~~~~。3人でしばらくたたずむ。

勇敢な鳥ちゃんが戦闘を切って、牛たちの方へ向かった。

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弱虫な私たちは鳥ちゃんの後に続く。

こちらが何もしなければ牛たちは避けていってくれた。

でも追いかけられそうで怖かったので、

3人ともすたこらさっさと森のくまさんのお嬢さんの気分で逃げるように坂を下る。

 

するとシカが杖を上に忘れてきたことに気づき、

また牛たちの群れへと戻る羽目になった。

私と鳥ちゃんは無事を祈りながら坂を下りきった安全な場所で見守った。

 

この恐怖体験のおかげで、さっきまで考えていたことがどうでもよくなった。

 ネガティブスパイラルのせいで忘れていたけど、

初めは牛や羊たちと同じように牧場の道を歩ける楽しい日だったのだ。

大切なことに気づかせてくれた牛さんたちありがとう。

 

牧場を抜けると素敵な小川のあるかわいい小道になった。

f:id:kamoshikahiking:20210405110150j:plainトンボがたくさん飛んでいた。英語でドラゴンフライというらしい。 

もうすぐKerikeriの町という所で休憩。

ここまで休憩なしのノンストップで来たものだからみんな少し疲れていた。

 

木陰で休み、もうひと踏ん張り。

しばらく行くと公園の遊歩道のような歩きやすい道に出て、

そこには大きく美しい滝が現れた。

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マイナスイオンが最高。

 

しばらく歩くとロードに出て、バックパッカーを目指す。

泊まる予定にしていたバックパッカーは満室だったので、

オーナーさんが近くのホリデーパークまで車で送ってくれた。

 

3人でキャビンに泊まることになった。

久しぶりの屋根!!!

ベランダからは川が見えたり、芝生が広がっていてとても居心地がよい。

テントや寝袋を干して町に出る。

町に着いたら外食をすると決めていた。

鳥ちゃんも誘ったが、自炊するようなので2人で出かけた。

 

Kerikeriの町は結構大きくて、

大きなスーパーや色々なお店が入っているレストラン街もあった。

よく見ると子どもたちはみんな裸足で大人も裸足の人が多い。

生まれてから靴を履くことが当たり前だったけど、また一つ自分の常識が無くなった。

 

レストラン街には色々なお店があったけど、満場一致でインドカレー屋さんに決めた。

私はバターチキンカレーが好きなのでバターチキン一択。

スパイスのおいしそうな匂い、久々のちゃんとした食事が待ちきれない。

 

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きたー!!!ついにきたー!!

人生で一番心のこもった「いただきます」だったかもしれない。

一口、二口食べる。

すると、身体が急に熱くなって、体内の血管に血が流れているのを感じた。

力がみなぎってきて、気がつくとおいしすぎて泣いていた。

おいしい、おいしい、とじんわり出てくる涙をぬぐいながら一口一口を味わった。

 

歩いている途中もちゃんと食事はとっていたし、

足りていない感覚はなかったけど、

6日ぶりの食事に心も体も本当に満たされた。

こうやって食事ができること、本当に感謝である。

 

元気になってカレー屋さんを後にした。

すると急に右足のふくらはぎが痛くなって歩けない。

買い物はシカに任せてケンケンで町中を歩く。

 

なんとか宿に戻りシャワーで温めると少し歩けるようになった。

部屋に戻ると鳥ちゃんが日記を書いていた。

鳥ちゃんは明日また出発するらしい。

私たちはKerikeriで1日休むことにしたので、今日でお別れだ。

 

鳥ちゃんにありがとうと言うと、ギュッとハグをしてくれた。

初めての旅の仲間だった。

3日間一緒に歩いて、一緒に食べて、一緒に眠って、

同じ時間を共有できた初めての仲間だった。

 

また会おうね、おやすみ。と言って、

6日ぶりにふかふかのベッドで眠った。

 

 DAY12 Puketi Forest Hut - Kerikeri 25km (223km/3000km) 

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初めての川歩き

この日は朝から最高の天気。

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鳥ちゃんと一緒にキャンプ場を出発!

誰かと一緒に歩くのは初めてなので楽しい。

鳥ちゃんは鳥の鳴き声のマネが上手で、

歩きながら鳥たちと会話しているようだった。

 

そして川に到着。

この日のルートは川沿いに沿って歩く道(?)。

初めてなので3人ともテンションが上がる。

えいやー!と靴のまま川に入った。

気温が高い日だったので気持ちがいい。

 

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膝ぐらいまでの深いところもあった。

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Waipapa Riverの分岐点。UpperとLowerがある。

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川歩きの後はカウリ林を歩く。

傾斜がきついが、美しいカウリの木々に癒された。

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森で見つけた自然の芸術。カモシカのようだ。

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いつも2人で歩いているときは私のペースに合わせてゆっくりめだったけど、

この日は鳥ちゃんと一緒だったのでなかなかのハイペース。

結構きつかったけど、このくらいのペースでも歩けることがわかった。

仲間が1人増えると見える景色も3人分で楽しかった。 

 

 

カウリの森から道路に出る。

気持ちのいい青空が広がっていた。

みんなでおやつを食べながら休憩してもうひと踏ん張り!

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山を下り、この日の目的地までもう少し。

松林の木陰と爽やかな風と香りに疲れも癒される。

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このあたりはKIWI ZONEでKIWIが生息しているようだ。

今夜見ることができるか期待が高まる。

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目的地のPuketi Foest Hutに到着!

3人ともハットに泊まれるものだと思っていたら、

予約が必要なハットだったので中に入れず。

結局またキャンプになった。

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3人で色々な話をしながら夕食を食べた。

日本のカレーときのこご飯、そして味噌汁。最高のディナーだ!!

鳥ちゃんの名前を漢字で書いてと言われたので、

かわいいメモ帳に書いてプレゼントした。

鳥ちゃんの素敵なところを漢字の意味に込めた。

メモ帳は日本へ送り返した荷物に入れそびれたものだったけど、役に立ってよかった。

 

この日は26kmの山道もあるタフなルートだったけど、

鳥ちゃんのおかげで楽しく歩き切ることができた。ありがとう!

DAY11 Apple Tree Campsite - Puketi Forest Hut 25km (198km/3000km) 

 

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カウリの聖地

この日は山道も含めたくさん歩く予定にしていたので、

朝5時に起き7時に出発。

どろどろになった靴下とブーツにまた足を通さなければいけない!

ああ~履きたくない、冷たいし、臭いし、と思いながら嫌々履いたけど、

歩き始めるとまたどろどろになるので、すぐに何も感じなくなった。

どろどろになりながら少し急ぎ足で山を下った。

 

3時間ぐらい歩き山を下ると、そこにはスーパーナイスビュー!

ハイジごっこがしたくなるぐらいの景色だった。

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昨日森の中で出会った3人組はこの見晴らしの良い場所にテントを張っていた。

昨日は暗くなるまで歩いていたようなので、ゆっくり起きたそうだ。

先に行くね、と3人を残して牧場を下った。

下りきったところに犬がたくさんいる場所があって、

たくさん吠えられて少し怖かった。

でも番犬としては素晴らしい仕事っぷり。

 

しばらく歩くと道路に出て、近くには川原があった。

どろどろの靴とズボンを川で洗って、

さっぱりした足元でロード歩き。

The ニュージーランドという感じの牧場に囲まれた景色の中を歩いていく。

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途中にお家や学校があって、この地域の生活も垣間見ることができた。

坂道を登り切った先に小さなお店があって、

ベーコンエッグマフィンとSpriteを買う。

うますぎる!!!お店のおばちゃんも優しかった。

 

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しばらくして森で出会った3人組もやってきた。

みんなも食べ物と飲み物を注文し、一緒に食べる。

 

3人は一緒に歩きに来たわけではなくたまたま出会って一緒に歩いているらしい。

話を聞いていると子羊ちゃんみたいな優しい子だな~って思っていた子が、

なんと90mile beachで1日57km歩いたそうだ。

世界のすごさを痛感した。日本人の体力がないのか、

いや、私の体力がないのだろうけど、

体格を見ても明らかに元々の何かが違う気がした。

そんな中で世界の頂点に立っている日本のアスリートの皆さんは

本当にすごいと改めて思った。

 

子羊ちゃんとオランダから来たナイスガイは森歩きがどろどろすぎるので

Kerikeriという次の町までヒッチハイクで行くことにしたらしい。

イタリアから来た鳥ちゃん(通称)はこのまま歩くそうだ。

 

せっかく会えたのに残念だが、子羊ちゃんとナイスガイに別れを告げ、

みんなでどろどろの足同盟の写真を撮って先に進んだ。

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川で泥を洗ってしまったけど。。。

 

しばらく上り坂をひたすら進んでいると、道を間違えていたことに気が付く。

1km以上手前で左折しなければいけなかったらしい。

ああ、また道を間違えてしまった。

仕方なく引き返したら、こんなの見落としちゃうよ!というような小さな標識だった。

キャンプ場まではずっとロード歩き。

しばらく歩くと後ろから車がやってきてクラクションを鳴らされた。

私たちの前で車が止まり、よく見るとおじさんに挟まれ鳥ちゃんが座っていた。

私たちと同じ場所で道を間違い、10kmも進んでしまっていたので、

もう歩いて戻るのは嫌だ!とヒッチハイクをして引き返したらしい。

 

歩くのが早いと気が付かない間に10kmも進んでしまうのか。

歩くのが遅くて役に立つこともあるみたい。

 

おじさんたちに別れを告げ、鳥ちゃんと一緒にキャンプサイトを目指して歩く。

舗装されていない道路をしばらく歩き、Apple Tree Campsiteに到着。

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川の近くに開けた広場があるシンプルなキャンプ場でとても素敵な場所だった。

テントを張って、よし、あとは食べて寝るだけ!と思っていたが、

鳥ちゃんが「カウリサンクチュアリに行こうよ!」と誘ってくれた。

 

カウリサンクチュアリがあることはトレイルノートで知っていたけど、

この頃はいつもTAのルートを歩くことで精いっぱいで、

歩き終わってからどこかへ歩いて行くなんて考えたことがなかった。

 

自分たちだけだったら疲れて食べて寝るだけだったが、

せっかくなので鳥ちゃんとカウリの聖地に行くことにした。

 

カウリというのはニュージーランドの大木で、

近年病気が流行してカウリの木が枯れてしまっているそう。

 

カウリが生息しているのはニュージーランドでは北島の限られた場所で、

このあたりの森の入り口には靴を洗うブラシとスプレーが用意してあり、

カウリの病気が広がらないように対策している。

 

ここまでの道中までもカウリの木を時々みていたので、

聖地ってどんな感じなのかな~と軽い気持ちで歩いていった。

 

サンクチュアリ(聖地)はボードウォークになっていて

ループ状に歩けるようになっていた。

こんなに整備されたところを歩くのも新鮮で楽しいな~と思いながら歩いていくと、

サンクチュアリの一番奥に、見たこともない巨大なカウリの木が力強く立っていた。

 

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 偉大、そして、美しい。

 

キャンプ場に戻り鳥ちゃんと川で洗濯。

水で濡らした手ぬぐいで体を拭いてリフレッシュ。

ご飯を食べて、焚火をして、火を囲みながら日記を書いたり、

鳥ちゃんはブリスターをつぶしたり、明日のルートを確認したり、

イタリアのカルボナーラの作り方を教えてもらったり。

 

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本場のパスタは結構シンプルらしい。

 

 

DAY10 Raetea Forest - Apple Tree Campsite 24km (173km/3000km) 

 

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どろどろ森での出会い

前日遅くまで歩いたので、7時半に起床。

キャンプサイトはこんなにきれいなところだったのかと朝起きてから知る。

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この日はMangamuka Routeを歩く。

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森に入るまでしばらくは牧場わきの道歩き。

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疲れたら15秒休憩(フリーハンド進化版)。

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荷物を減らしたが、まだ重い。

もっと減らせる。

 

森に入ると今日も絶好調のどろどろ道。

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トレイルノートにはMuddyと書いてある。

TAを歩いていなかったらなかなか出会わなかったであろう英単語。

Muddyだったが、幸い登りばかりだったので、

しんどさと勝負すればいいだけだった。

下りの恐怖にはできれば出会いたくない。

 

Muddy登りを歩いていると向こうから人が!!

初めて森で人に出会った。

 

アメリカからTAを歩きに来ていて、

この先のPaihia(パイヒア)からCape Reinga(ケープレインガ)、

つまり私たちと逆方向に歩いているらしい。

この先もずっとMuddyだよ!と教えてくれた。

アメリカの人からもニュージーランドのどろどろの森は驚きのようだ。

 

この日はどろどろに加えて、草木も結構攻めてきている道だった。

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何とか道しるべが見える。 

 

 

緑色の鳥の卵のようなものが落ちていた。

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きつい道ではあったが、森が深くて、緑がきれいで、

歩いていてとても楽しかった。

ゆっくり楽しみながら歩いていると、

3人組のTAハイカーが後ろからやってきた。

3人とも急な坂道をすたこらさっさ~と登っていく。

すごい体力だ~。

 

ちょっと疲れていたけど、途中で森が開けて見晴らしがよく、元気が出た。

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前日に比べると割とスムーズに歩けていたつもりだったが、

10kmちょっとしか進めていなかった。

暗くなってきたのでテントを張る場所を探しながら歩く。

道が狭く、木の根っこが多い道だったのでなかなか見つからなかったが、

30分ぐらい歩いたところにテントを張れるスペースがあったので

今日の寝床が決まった。

 

靴もズボンもどろどろなので、テントに入る前に脱いで、

絞って、濡れた臭~い靴下をテントの中に干した。

最初はちょっといやだな、、、と思ったけど、数分で慣れた。

 

どろどろの靴下を絞った手でトルティーヤを食べるのも

少し抵抗があったが、食べてしまえば気にならなかった。

トルティーヤを食べ、モッカチーノを飲んで幸せな気持ちになった。

これがベストの夕食だ。

 

DAY9 Takahue Trampers Campsite - Raetea Forest 13km (149km/3000km)

 

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You Tube - どろどろ森の動画はこちら↓ 

(どろどろ感はお伝えできていませんが、森の美しさと鳥の声をお楽しみください。)

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3歩以上歩けない

森歩き初日は10kmしか進めなかったので、翌日は4時に起床。

まだ暗い中テントの中で朝ご飯を食べて、、、二度寝

結局6時に起床した。

 

初めての森でのトイレデビューも果たした。爽やかで最高!

いざ出発。幸い足の痛みはなくなっていて、順調だ。

 

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少しジャングル感のある森歩き。楽しいぞ。

 

 

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朝の光を浴びた雨の後の森はとても美しい。

 

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苔が好きなので、かわいい苔ちゃんたちにテンションも上がる。

 

 

しかし、楽しめたのもつかの間。

前日の雨のせいで道がどろどろ。

こんな泥の道は歩いたことがないぐらい、どろどろ。

 

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登りの時はどろどろに慣れていないだけでさほど問題はなかった。

一番高い標高まで登り切り、さあこれから下るぞという時。

 

1歩、2歩、3歩、つるん、ズシャー!!

あまりのどろどろな下り坂に足が踏ん張れず、お尻で滑り台のように坂道を下る。

 

再び立ち上がり歩こうとするが、また数歩歩いて、つるん、ズシャー。

あまりのコケっぷりに下り坂がとても怖く感じてしまった。

恐怖でさらに余計な力が入り、うまく歩けなくなり、コケまくり、

お尻で滑りまくり、体はどろどろになり、泣きながら歩く。

さらに視界が悪いのでコケる。ああ、悪循環。。。

苔は好きだがコケるのは嫌だった。

 

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コケることよりも、泥だらけになることよりも、

なんで歩くことさえままならないのか、

3000kmも歩かないといけないのに、この先3歩ずつしか進めないのではないか、

自分の不甲斐なさと足手まといになっている罪悪感とでただただ悔しかった。

 

休憩ができるような平らな場所に出たところで、無心で死んだ魚のような眼をしながらベーグルをかじった。

 

そのあともお尻で滑りながらもなんとか山を下り、見晴らしのいい牧場の景色を見て少し元気になった。

 

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再びロード歩きになり、また普通に歩けるようになると落ち込んだ気持ちも上向きになってきたけど、

 

でも、もう一緒に歩かない方がいいのではないかと思っていた。

思っていたけどこの時は言えなかった。

 

しばらく砂利の道を歩いていると、途中でTAのマークが見えなくなった。

道に迷ったようである。初ロスト。

 

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もう少し進んでみようと先に進んだが、逆に大変な道のりになってしまった。

道に迷ったら引き返す方がいいと学んだ。

 

なんとかルート上に戻り、小さな町に下りた。

この町の先にあるキャンプサイトの場所を探す。

辺りはもうすっかり暗くなってしまっていた。

たまたま通りかかったMTBに乗っているお兄さんに場所を聞くとあと2km以上ある。

夜の7時半になってしまっていたが、最後の力を振り絞って歩き、なんとかキャンプサイトに到着。

きれいな芝生でちょうど水が汲める川のそばだった。

この日の夕食は初のトルティーヤ。

これまではインスタントのうどんやラーメンが多かったが、

とってもおいしかったのでこれから食事の主力にしていきたい。

 

くたくたで食べたらすぐに眠った。

なんとか初めての森歩きが終わった。

悔しい一日だったけど終わりよければすべて良し!

 

DAY8 Herekino Forest - Takahue Trampers Campsite 23km (136km/3000km)

 

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初めての森歩き

TAへ戻る日の朝。再びヒッチハイクでAhiparaへ戻らなければいけない。

2日前のヒッチハイクは運よく乗せてくれる人がいたけれど、

毎回そんなにうまくいくはずがない。

この日は平日だったので車通りも少ない気がした。

進行方向の車線にわたり、ヒッチハイクを始める前に気合を入れるため、

(本音は緊張するのでできるだけ始めるまでの時間を稼ぐため)

靴ひもを結び直す2人。

 

靴ひもを結びながら顔を上げると反対車線のお母さんと目が合った。

 

「車に乗りな!」

 

 

えー!?そんなことあるの?!

まだ親指も立てていない状況で、乗せてくれる人が現れた。

お母さん、ありがとう。本当に優しい人が多すぎる国だ。

しかも、お母さんは今Ahipara方面へ子どもを送り帰ってきたところだったのに、

また私たちを乗せていってくれるという。

お言葉に甘えて乗せてもらうことにした。

歌うように英語を話すお母さんとのドライブはとても楽しかった。

 

Ahiparaで降ろしてもらい、トレイルヘッドまで歩く。

 

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荷物を背負って歩くのは2日ぶりで、汗だくでへとへとに。

2日休んだだけで体がなまってしまった。

8日分の食料を加えたザックを背負いながらアスファルトの坂道を登っていく。

 

そういえば、坂道って初めてだ。

ここまではずっと水平線に近いところだったから、また新しいしんどさだった。

 

ロード歩きはしんどかったが、

森に入るとすごく楽しい!!ジャングル感。

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今までと全く違う景色にウキウキしながら歩く。

少し雨が降ってきたが全然気にならなかった。

かわいい植物たちに癒される。

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しばらく進むと川があったので、水分を補給することに。

念のためフィルターを使って水を汲んだ。

ニュージーランドで初めての水分調達。

 

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再び出発。

しかし、少し急な登り坂をあるいたら右太ももに痛みが走った。

 

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だましだまし歩いてみたが、少しずつ強くなる痛み。

これ以上歩くとけがをしそうだったので、大事を取って今日はここまでに。

この日はたった10kmしか進むことができなかった。

 

大きな木の横にテントを張った。

森の中でのキャンプって楽しい・・・!!

 

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テントの中で雨音を聞きながら、この日は早めに休んだ。

 

DAY7 Ahipara - Herekino Forest 10km (113km/3000km)

 

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