ゆるり、のんびり

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

TA DAY39 : 雄大な川、楽しい散歩

目覚める。

昨夜は遅くまで賑わっていたBarも

今朝はシーンと静かで、

時々ハイウェイを走る車の音が聞こえる。

朝食に山盛りのオートミールを食べ、8時半に出発。

草が腰の高さまである、急な坂道を上っていく。

 

 

いつものことだが、なぜか歩きながら自分のことが嫌になり、

テンションが下がる。

朝なのに。

こんなに天気のいい朝なのに。

 

そんな風にとぼとぼ歩いているわたしを見て、

シカが客観的なアドバイスをくれた。

わたしは歩いている時の姿勢が悪く、いつもしかめっ面をしているらしい。

そうなのかと思い、言われたところ直して歩いてみると、

歩くのが速くなり、呼吸もしやすく、気持ちがとても前向きになった。

そうしたら景色もきれいに見えて、楽しい気持ちになった。

 

 

気分が落ちてそんな姿勢になっていたのか、

姿勢が悪くて気分が落ちていたのかはわからないけど、

せっかく歩くのなら楽しく歩くのが一番だよね。

明日からも前を向いて歩いてみよう。

 

 

しばらく草の中を歩いて道路に出た。

映画の風景を思い出すような踏切があったので、

スタンドバイミーごっこを楽しんだ。

やっぱり楽しく歩くのが一番だ。

 

 

少し道路を歩き、Waikato River(ワイカトリバー)の川沿いに出た。

Waikato Riverはテレビで見るような雄大な川だった。

川沿いはずっと牧場になっているのか、

牧場と川岸を交互に歩いていくような道だった。

 

歩くのが速い人たちを見ると、みんな共通しているものがあった。

それは、ズボンが短いこと。膝上丈の人が多い。

わたしは膝下丈のズボンを履いていた。

膝の部分にチャックがあり、

長ズボンにも半ズボンにもなるもので、

最初は長いまま履いていた。

自分の持ち物を見直した時、

寒い時にはレインパンツとタイツを履けばいい

と思ったので、膝から下は日本に送り返した。

そんな中途半端な膝下丈のズボンを

膝上まで短く折って歩いてみると、

まあ、涼しい。そして涼しいからサクサク歩くことができる。

これは革命的だ!と感動した。

 

 

川沿いで休憩していると、

ウルトラライトのFくんと日本人のAさんがやってきた。

しばらく4人で休憩しながらおしゃべりを楽しむ。

 

Fくんがいる時、Aさんはわたしたちに話しかけるのも英語だった。

わたしは誰がいてもシカと話すときは日本語で話してしまう。

自分の英語に全く自信がないけれど、

少しずつそんな風にできるようになりたいと思った。

 

 

また少し歩いて、そろそろお昼が食べたいなと思っていた時、

目の前に素敵な森が現れた。

お花畑と森。絵本の世界だ!!

迷わずここでお昼休憩。

トルティーヤがいつもより美味しく感じた。

 

 

歩くペースは違うけど、今日はFくんAさんに何度も会えた。

かなり暑い日だったので、二人は日陰で昼寝をしていた。

昼寝をする余裕がすごい。

わたしは亀さんみたいにゆっくりだから時間をかけて歩くのだ。

暑かったけど、川や景色が美しいから歩くことを楽しめた。

 

 

25km歩いてRangiriri(ランギリリ)という町に着いた。

トレイルノートに書いてあるキャンプ場へ向かう。

小さなカフェの裏庭のようなところを

イカーたちのキャンプエリアにしてくれている。

こじんまりとしたアットホームな雰囲気の場所だった。

 

 

先に到着していたFくんとAさんは体力的にも時間的にも余裕があり、

もう少し先に進みたい様子。

この辺りは治安が良くないのでフリーダムキャンプはやめたほうがいい

とカフェの店長さんからアドバイス

今日もみんなでキャンプをすることになった。

 

 

テントを張り終え、カフェで手作りパイとジュースを今日のご褒美に。

店長さんの人柄が現れているような、優しい味のおいしいパイだった。

 

DAY39  Macer Motel - Rangiriri 25㎞ (744km/3000km)