ゆるり、のんびり

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

【住】家族と自分の時間を大切にしたいから、私は今を生きることにした。断捨離します。

この家に越してきて2年弱。

ああ、物が増えてきた。

もっと快適に暮らしたい。

 

そう思って押入れの荷物を整理することにした。

衣装ケースを開ける。

前回整理したときにいつか使うなと思い取っておいた物たちが出てきた。

 

うん、これはまだ使える。

これも。しまっておこう。

 

·····

 

あれ???

この光景前にも見たことあるぞ。

 

一度しまいかけたその物たちは大学時代に買ったものだった。

これまで何度も引っ越しをした。その度に私はこの物たちを目の前にして同じことを繰り返してきたのだった。

 

一般的に見ると自分は物をあまり持っていないほうだと思っていた。

だからこれぐらいは取っておいてもいいだろうと思っていたけど。

 

家が片付かない。

毎日掃除をしてもごちゃごちゃしている。

家族3人が住むには家が広すぎるから。

子育てが忙しいから。

 

暮らしが整わない理由を何かのせいにしていた。

でもそれは自分のせいだったのかもしれない。

 

使っていないものは手放そう。

 

そう思って再び物と向き合う。

 

。。。。。

 

手放すものがない。。。

 

やっぱり何度もしまう選択をされてきた物たちだけあって、使えそうだなと思う場面が想像できる。

こんなときに使えそう。これはいつかこんな時が来たら使おう。

 

代表的なものがデジタル一眼レフカメラ

これは大学4年生の頃、結構奮発して買ったものだ。

卒業旅行でトルコへ行った時、友人がミラーレスカメラを持っていて、その写真の美しさに驚いた。

この旅の思い出をこんな形に残すことができるのか、自分もこんな写真を撮りたいと情熱が燃え上がり、手に入れた。

 

社会人になってからは一人旅にハマり、このカメラを持って色々な所へ出かけた。

旅先で友達ができて、色々な人に出会って。

そんな青春時代を共に過ごした相棒だった。

最近は使うことがなかったけど、

子どもの写真を撮りたいな。

望遠レンズもあるから運動会とかで活躍するかも。

そんなことを思いながら押入れにしまっていた。

 

でも、今の自分はこのカメラを使うだろうか?

ロングトレイルを歩いてから荷物はコンパクト、軽いものをより好むようになった。

写真はきれいに撮れる。でもその分容量も重い。

娘の写真を撮りすぎてスマホの容量がいつもいっぱいな私がこのカメラで娘を撮影したとして、ハードディスクが何個あっても足りないのではないか。

昔はこのカメラで写真を撮るのが好きだった。

でも今はホワイトバランスやシャッタースピードをあれこれ試すことをするだろうか。

 

 

今の自分がやりたいことは何だろう。

 

家族でのんびり過ごす休日がほしい。

畑仕事もしたい。

絵も描きたい。

 

ふむ。

ゆっくりする時間と草刈り鎌と紙とペンがあればそれでいいかもしれない。

 

よし!!!手放そう!!!!!

 

デジタル一眼レフを手放す覚悟を決めてから、吹っ切れたように物を整理しようという意欲が出てきた。

 

取っておいても困らない。

でも、もし、もし明日私の一生が終わってしまったとしたら?

これらの物と向き合うのは夫か、親兄弟か。。。

大切な人たちの貴重な人生の時間を自分が片付けられなかった物につかわせるなんて、申し訳なさすぎる。

自分が手に入れたものは自分でかたをつけよう。

このカメラをカメラとして使ってくれる人の元へ。

今まで楽しかったよ、ありがとう。