ゆるり、のんびり

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

本の森を歩く vol.2

早くも第2回目になりました。

本の森を歩く。

 

ニュージーランドの森を歩く日記はどうした?とツッコミたくなるところですが、12月に入ると色々な面で環境が整うので、そちらはそこで一気に書き進めたいと思います。

 

さて、本の話になりますが、わたしはとにかくエッセイが好き。

小説も多少読んだことはありますが、エッセイの方が本に入っていきやすい。

 

その人の人生、その人にしかわからないことが書いてあって、エッセイを読むと違う人生を生きる体験をしたような感じがする。

 

最近はゆっくり本を選ぶ時間がないので、既になんとな〜くその人のことを知っている、芸能人の方々のエッセイを読むことにハマっている。

 

最近読んだ芸能人のエッセイの中で、とりわけ面白かったのが、

南海キャンディーズ山ちゃんこと山里亮太さんによる「天才はあきらめた」。

 

図書館に行ったら「今日返ってきた本」の中にたまたまあったので、借りてみた。

 

(「天才はあきらめた」って書いてあるけど、山ちゃんって天才なんじゃなかったっけ?)

と思いながら、読み始める。

 

夢中になって読んでいると、あることに気がつく。

山ちゃんと自分の思考のパターンが同じだ。

 

でも、思考パターンの入口は同じだが、そこからの展開先というか、思考の進む先がわたしとは正反対。

 

 

わたしはネガティブのぐるぐるが下を向いて落ちていって、地球の裏側まで落ちていくタイプ。

 

山ちゃんは落ちているように見えるが、それはジャンプする前にしゃがんでいるようなもので、落ちた力を利用して宇宙まで行ってしまうような人。

 

 

自分の考え方の癖を変えたいとずっと思っていた。

ポジティブになる系の本だったり、色々読んでみたけれど、結局ポジティブに考えられる人は根がポジティブなんじゃないかと思ったり。

 

ネガティブな感情を受け入れると書いてある本もあるけれど、受け入れた先は、、、?という疑問が残ったり。 

 

そんなの自分で考えろという話なのはわかっているが、なかなか自分のパターンを変えるというのは難しかった。

 

まさか山ちゃんのエッセイに考え方の方法を教えてもらえるとは。

 

マイナスな感情を違うエネルギーに変えるという方法は、この本に出会うまで知らなかった。目からウロコ。

 

どんな感情もすべてエネルギーなのだ。

生まれてくれるなと思っても生まれてしまうことはある。

それをどう使うか。

そこからは自分次第だということに生まれて初めて気がついた。

わたしは今まで自分の中に生まれたエネルギーを無駄に使っていたことが多かったように思う。

 

せっかくお湯が沸いたのに、

お湯を沸かした火ばかりを見すぎて、

飲みもせず、体を温めもせず、

そのままお湯が冷めてしまった時のように。

 

思考を変えるのは難しいけれど、感情エネルギーを使う方法なら見つけられるかもしれない。

 

物理の教科書に新しく加えてくれないだろうか。

位置エネルギー、運動エネルギー、熱エネルギー、感情エネルギー。

 

 

この本の特に好きなところは山ちゃんと静ちゃんがコンビを組む前の会話のシーン。

 

静ちゃんも好きだし、蒼井優さんも好きだし、そんな二人に囲まれている山ちゃんって一体どんな人なんだろうという興味もあった。

 

今、読めてよかった。

最初から最後まであっという間に読んでしまった。勇気をもらえるエッセイ。

 

また山ちゃんのエッセイが出たら絶対に読みたい。