ゆるり、のんびり

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

TA DAY25: 刺さる

早起きして出発。今日はすごい風。

牧草地を歩いていると風で草が波のように揺れる。

風が見えておもしろい。

 

 

ホリデーパークを出てから森に入るまではずーっと牧場の登り。

結構な急登。汗が噴き出す。

 

 

結構登ってきた。松がちらほら生えている。

ニュージーランド松ぼっくりが大きくて笑った。

振り返ると町からこの丘を登ってくるハイカーたちが遠くに見える。

ジオラマみたい。

 

 

疲れたので休憩。

ジオラマみたいに小さく見えていたハイカーたちが実物大になり、

今度は彼らの背中が小さくなっていく。

結構ゆっくりしていたようだ。

そろそろ行くか。

 

 

ここから森へ。

しばらく牧場のフェンス沿いを歩いていく。

トゲトゲの植物(のちにゴースという名前を知る)がいっぱい生えていて、

ザックや服に引っ掛かり、半そでの腕は傷だらけになった。

おまけに牧場のフェンスもとげとげしていて、針山でサンドイッチされてるみたい。

いてててて!と言いながら進む。

 

 

 

少し開けたところで休憩。

昨日出会ったシューさんもやってきて一緒にもぐもぐ。

 

シューさんは環境のことをとても考えている方だった。

話の流れで「化石燃料はあんまりよくないよね」というようなことを言った。

 

「でもわたしたちが着ているこのレインウェアもザックも石油よ!」

とシューさん。

 

その通りだ。

自分が散々化石燃料の恩恵を受けているのに、それはよくないなどと。

口だけ人間であった。

 

 

 

このブログを書いている5年後の今、

暖房・ボイラー・調理には薪や竹、作った炭を使い暮らしている。

それでも車は使うし、化繊の服も着ている。

この暮らしになってから化石燃料のありがたみをとても感じる。

やっぱり便利だし速いし使いやすい。

でも、それを求めすぎたせいで次の世代に様々な課題を残してしまっていることも事実。

わたしはどう生きていくか。

 

でももう化石燃料はあんまりよくないよね、なんて言えないのだ。

今は感謝しながら、使いすぎないように、ありがたく使わせてもらっている。

自分の暮らしや生き方について考えるきっかけをくれたのはシューさんだったのかもしれない。

 

 

時を戻します。

しばらく歩いて森の中へ。

松の森はとてもいい香りがする。

歩いているだけで脳みそがしゅん!ってする。

 

 

久々のジャングル感。

わたしは下りが苦手。

今日は体も少ししんどくて結構時間がかかった。

誰かと競っている訳ではないけど、

なんとなく速く歩けないことへの焦りを感じてしまう。

先の長い3000㎞のゴールまでこのペースでたどり着けるのだろうか。

そんな不安もあるのかな。

 

 

501㎞地点の開けていそうな所を目指していたが、たどり着けなかった。

19時ぐらいになったので、松の木の下で寝ることにした。

松の葉っぱの絨毯はふっかふかで、まるでベッドのようだった。

 

DAY25  Pakeri Holiday Park - Dome Forest 入口 20km (496km/3000km) 

 

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Te Araroa(テ・アラロア) ニュージーランド3000㎞の旅

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