ゆるり、のんびり

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

TA Day10 : カウリの聖地

この日は山道も含めたくさん歩く予定にしていたので、

朝5時に起き7時に出発。

どろどろになった靴下とブーツにまた足を通さなければいけない!

ああ~履きたくない、冷たいし、臭いし、と思いながら嫌々履いたけど、

歩き始めるとまたどろどろになるので、すぐに何も感じなくなった。

どろどろになりながら少し急ぎ足で山を下った。

 

3時間ぐらい歩き山を下ると、そこにはスーパーナイスビュー!

ハイジごっこがしたくなるぐらいの景色だった。

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昨日森の中で出会った3人組はこの見晴らしの良い場所にテントを張っていた。

昨日は暗くなるまで歩いていたようなので、ゆっくり起きたそうだ。

先に行くね、と3人を残して牧場を下った。

下りきったところに犬がたくさんいる場所があって、

たくさん吠えられて少し怖かった。

でも番犬としては素晴らしい仕事っぷり。

 

しばらく歩くと道路に出て、近くには川原があった。

どろどろの靴とズボンを川で洗って、

さっぱりした足元でロード歩き。

The ニュージーランドという感じの牧場に囲まれた景色の中を歩いていく。

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途中にお家や学校があって、この地域の生活も垣間見ることができた。

坂道を登り切った先に小さなお店があって、

ベーコンエッグマフィンとSpriteを買う。

うますぎる!!!お店のおばちゃんも優しかった。

 

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しばらくして森で出会った3人組もやってきた。

みんなも食べ物と飲み物を注文し、一緒に食べる。

 

3人は一緒に歩きに来たわけではなくたまたま出会って一緒に歩いているらしい。

話を聞いていると子羊ちゃんみたいな優しい子だな~って思っていた子が、

なんと90mile beachで1日57km歩いたそうだ。

世界のすごさを痛感した。日本人の体力がないのか、

いや、私の体力がないのだろうけど、

体格を見ても明らかに元々の何かが違う気がした。

そんな中で世界の頂点に立っている日本のアスリートの皆さんは

本当にすごいと改めて思った。

 

子羊ちゃんとオランダから来たナイスガイは森歩きがどろどろすぎるので

Kerikeriという次の町までヒッチハイクで行くことにしたらしい。

イタリアから来た鳥ちゃん(通称)はこのまま歩くそうだ。

 

せっかく会えたのに残念だが、子羊ちゃんとナイスガイに別れを告げ、

みんなでどろどろの足同盟の写真を撮って先に進んだ。

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川で泥を洗ってしまったけど。。。

 

しばらく上り坂をひたすら進んでいると、道を間違えていたことに気が付く。

1km以上手前で左折しなければいけなかったらしい。

ああ、また道を間違えてしまった。

仕方なく引き返したら、こんなの見落としちゃうよ!というような小さな標識だった。

キャンプ場まではずっとロード歩き。

しばらく歩くと後ろから車がやってきてクラクションを鳴らされた。

私たちの前で車が止まり、よく見るとおじさんに挟まれ鳥ちゃんが座っていた。

私たちと同じ場所で道を間違い、10kmも進んでしまっていたので、

もう歩いて戻るのは嫌だ!とヒッチハイクをして引き返したらしい。

 

歩くのが早いと気が付かない間に10kmも進んでしまうのか。

歩くのが遅くて役に立つこともあるみたい。

 

おじさんたちに別れを告げ、鳥ちゃんと一緒にキャンプサイトを目指して歩く。

舗装されていない道路をしばらく歩き、Apple Tree Campsiteに到着。

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川の近くに開けた広場があるシンプルなキャンプ場でとても素敵な場所だった。

テントを張って、よし、あとは食べて寝るだけ!と思っていたが、

鳥ちゃんが「カウリサンクチュアリに行こうよ!」と誘ってくれた。

 

カウリサンクチュアリがあることはトレイルノートで知っていたけど、

この頃はいつもTAのルートを歩くことで精いっぱいで、

歩き終わってからどこかへ歩いて行くなんて考えたことがなかった。

 

自分たちだけだったら疲れて食べて寝るだけだったが、

せっかくなので鳥ちゃんとカウリの聖地に行くことにした。

 

カウリというのはニュージーランドの大木で、

近年病気が流行してカウリの木が枯れてしまっているそう。

 

カウリが生息しているのはニュージーランドでは北島の限られた場所で、

このあたりの森の入り口には靴を洗うブラシとスプレーが用意してあり、

カウリの病気が広がらないように対策している。

 

ここまでの道中までもカウリの木を時々みていたので、

聖地ってどんな感じなのかな~と軽い気持ちで歩いていった。

 

サンクチュアリ(聖地)はボードウォークになっていて

ループ状に歩けるようになっていた。

こんなに整備されたところを歩くのも新鮮で楽しいな~と思いながら歩いていくと、

サンクチュアリの一番奥に、見たこともない巨大なカウリの木が力強く立っていた。

 

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 偉大、そして、美しい。

 

キャンプ場に戻り鳥ちゃんと川で洗濯。

水で濡らした手ぬぐいで体を拭いてリフレッシュ。

ご飯を食べて、焚火をして、火を囲みながら日記を書いたり、

鳥ちゃんはブリスターをつぶしたり、明日のルートを確認したり、

イタリアのカルボナーラの作り方を教えてもらったり。

 

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本場のパスタは結構シンプルらしい。

 

 

DAY10 Raetea Forest - Apple Tree Campsite 24km (173km/3000km) 

 

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KAMOSHIKA HIKING カモシカハイキング 

Te Araroa テ・アラロア 

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