乗り換えの北京空港に到着した。
夕食時だったので、空港内の中華料理屋さんでラーメンのようなものを食べる。
ラーメンと呼んでいいのかわからないぐらいさっぱりしたラーメンとうどんの狭間のような麺料理。
日本では中華料理はこってりなイメージだが、北京の料理はあっさり系なのだろうか。
上品でとってもおいしい。いつか中国3千年の歴史が誇る食文化を旅してみたい。
次のフライトが深夜発だったので、しばらく空港内で仮眠をとる。
北京空港はとてもきれいな空港で、時間的に人も少なく、ソファもふかふか、快適に眠ることができた。
私はほとんどの物事が苦手であるが、唯一できる得意なことはどこでも眠れること。
海外旅行では空港などで仮眠をとる機会が多いのでこの能力はとても役立つ。
学生時代、この能力は悩みの種であった。どんなにコーヒーを飲んでも、スーッとする眠気防止のタブレットを食べても、授業中に眠くならないことがなかった。
大学生の時、授業の中で交感神経と副交感神経を測定する機会があり、副交感神経のグラフがグラフの目盛りを超えるほどであった。
副交感神経は眠る前やリラックスしているときに優位になる。
わたしの測定結果を見た先生から「こんなに副交感神経が優位だったらいつも眠いでしょ」と言われた。
まとわりつく眠気とずっと戦ってきたが、この能力が戦力になる時が来るとは、何事も表裏一体である。
どのくらい眠っただろうか。まだ飛行機の時間まで2時間はある。
ふと隣を見るとすっきりしている私とは反対に、体調がすこぶる悪くなり苦しんでいるいるSHIKAの姿があった。