ゆるり、のんびり

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

TA DAY37: 慣れから見えてくる新たな世界

目覚める。今日もいい天気。

ここ数日は森とこんな道路歩きの繰り返し。

旅が始まり1か月が過ぎた。

旅のドキドキワクワクよりも、

慣れというか、ちょっと同じ景色に飽きてきた、

という新しい感情が芽生え始める。

 

景色を楽しむというよりは、

歩きながら自分の中で色々なことを考え、

自分の過去や未来に思いを馳せたり。

はたまた、どうしたら世界は平和になるのか、

などといった壮大なテーマについて考えを巡らすことによって、

無意識のうちに「同じような景色」のなかにも

「違い」を見つけ出そうとしているような。

 

 

森に入ると結構ジャングルな感じで、

気温も高くなってきて蒸し暑く、上り坂では汗が噴き出る。

草をかき分けて進むようなジャングルの道には風も通らない。

きついな、と思いながらも頭の中は考えることを続ける。

 

日常の思考と違うところは、

1日8時間~10時間歩きながら考えるということ。

そして、目に映る景色がほとんど自然物だということ。

 

街中で、家の中で、物思いにふけている時と比べ、

視覚的に入ってくる情報量と種類がまるで違う。

ずっと歩いて頭もさえているのか、

今までの自分では考えもつかなかったような

アクロバティックな答えにたどり着いたりもする。

 

 

頭も体も疲れたら一休み、一休み。

昨日買ったパンが美味しい。

 

 

今日の森は結構タフな道が続く。

どうしたら世界は平和になるのか。

その答えはわからない。

けれど、歩くことに時間を費やし、考える時間ができたわたしは、

平和というテーマについて考え始めた。

みんながたくさん歩いたら、世界は平和になるのだろうか。

 

 

牧場に出た。

お花畑がかわいくて思わずパシャリ。

イメージはアルプスの少女。(衣装が全然だめだ。)

 

夕方になってきた。

そろそろ本日の寝床を探し始めたい時間。

住宅がちらほら見えてくるところまで下りてきた。

 

遠くに見えるお家の庭で子どもたちが遊んでいる。

するとその中の一人が私たちに気がつき、

「お水は足りてる?」と声をかけてくれた。

昨日買った水がまだしっかり残っていたので、お礼を言って立ち去った。

こういった優しさがすごく力になる。

 

トレイルノートによるとこのあたりはキャンプ禁止になっている。

広い牧場が続き、私有地が多いからだろう。

次のキャンプサイトまではかなりあるので、今日中にはたどり着けない。

 

しばらく歩くと大きめの橋がかかっていて、その下に少しスペースがあった。

もう陽もだいぶ傾いている。

しばらく雨も降ってないので、今日は河川敷でテントを張ることにした。

 

ここ4日ほどずっと野宿なので、

(キャンプ場に泊まった)つもり貯金が貯まっている。

町に出たら何か美味しいものを食べたい!

橋の下は結構斜めだったけど、斜めの場所で眠るのもだいぶ慣れてきた。

 

DAY37 Repeater Camp Site - 橋の下 20㎞ (704km/3000km) 

 

前日の日記。このところ考えてばかりです。↓

kamoshikahiking.hatenablog.com