昨年の年末、1週間ほど停電になった。
今まで散々電気のない生活をしていたことがあるから、そんなに困らんだろうと思っていたけど、自ら進んでその環境に身を置くのと、アクシデント的にそうなってしまうのはまた違った。
ずーっと暗いのがなんとなく、気分が落ち込む感じがするし、少し不便さも感じる。
夜に入っていたお風呂を朝ごはんのあとに持ってきて、夜は早く寝て朝はなるべくゆっくり起きて。
電気がないと冬はこんなに1日が短いのかぁと思った。電気があるってありがたい。
ろうそく生活は楽しかった。トルコで買ったかわいいキャンドル入れを久々に使ったり、誕生日みたいだった。
でもろうそくの炎でお風呂用のプラスチック桶が燃えた。電気は安全に明るくなるし、エネルギーを貯めておけるし、すごい発明だと思った。
携帯の電波も無くなった。
なくなったら連絡も取れなかったし、ブログも書けなかった。
でも繋がれていないのが心地良かった。
インターネットをつないで流した音楽を楽しむのではなく、自分たちでギターを弾いて歌って踊ったり。
何か物事が起きたとき、ブログに書きたいなと思うことなく、ただその時を楽しんだり。空いた時間に何もしなかったり。
電気がなくなって気がついた、わたしが忘れていた大切なこと。
私には6年前の日記を整理してまとめるぐらいが丁度いいのかもしれない。その方がその時その時を全身で楽しめるのかもしれない。
ブログを書くって不思議なことだ。
わたしは今ブログを書いているけど、頭の中は過去の出来事、過去の自分と向き合っている。
今を生きているようで、過去を生きているのだろうか。
今のブログを書くとすると、
今は電車に乗っていて、
ちょっとお腹が空いていて、
窓からは山が見えて、
家にいる家族のことを考えている。
けど、ブログを書いている。
そうなると今、電車で出かけていることを本当に全身で楽しめているのだろうか。
でも、言い方を変えれば。
わたしは今ブログを書くことを楽しんでいる。
電車の中で。
自分が楽しいことを主に置けばいいのかもしれない。
そしてわたしの未来は。
今日の夜ごはんはお好み焼きです。
楽しみだな。