ゆるり、のんびり

暮らすように歩き、歩くように暮らす日々の記録

TA DAY28: お茶とカヤック日和

テントの中で目覚める。今朝も快晴。

だが、起き上がると体がだるく、力が入らない。

少しお腹も痛い。

朝食は味噌汁とミューズリーとおいしいヨーグルト。

すごい組み合わせだ。ヨーグルトが濃厚でとてもおいしかった。

常備薬を飲んで腹痛は治まった調子が出ず暗い朝のスタートとなってしまった。

 

Puhoiの素敵な教会

ロッジを出て町に向かう。

ジェネラルストアで買い物をしていると、姉弟で歩いているJさんとPさんに再会した。

2人と海で別れた日から会っていなかったので嬉しかった。

Jさんと2人で話をしていて、最近どう?と聞かれたので、

足が痛いんだと言った。

「足が痛いことをちゃんとシカに言わなきゃだめよ。」

そう言われた。

 

なんでわかったんだろう。

わたしは自分の足が痛いことをあまり伝えていなかった。

時々痛いな~とは言っていたけど、心配をかけたくなかったし、

ただでさえ歩くのが遅いのに、足の痛みのせいでもっと遅くなってしまったら。

そんな思いで少し無理をして歩いていたこともあった。

 

わたしは何事も我慢するタイプで、無理をしすぎることが今までもたくさんあった。

Jさんに言われて、ちゃんと伝えてなかったことを反省した。

2人の旅なのだから、2人で解決していかなければいけないのだ。

 

Jさんたちはホテルに宿泊していたらしい。

1泊$50!大人の旅、憧れる!!

ホテルの1階にはパブがあり、わたしたちも行ってみることに。

ステーキオニオンバーガー$9とマッセルフライブレッド$4を2人で分ける。

今日はめずらしく物の値段をよく書き留めている。

 

食べながらJさんとPさんと話す。

わたしたちは携帯を持っていないので知らなかったが、

日本でも地震があったり、TAハイカーが2人亡くなる事故があったらしい。

 

そこへアメリカから兄弟で歩いている2人のTAハイカーがやってきた。

今日はこれからこの6人でカヤックに乗る。

楽しみだ。

 

4人と別れ、気になっていたティールームに行ってみた。

遠いと思っていたが、わずか300mの距離だった。

ここはニュージーランドで一番古いティールームらしい。

どんなところだろう。

 

芝生のお庭の席に座る。

かわいいカモたちが私たちの周りをとことこ歩いている。

平和だ~。

スコーンと紅茶のセット$11を注文した。

 

素敵な店員さんが持ってきてくれて驚いた!

すごく豪華なTeaセット!!

特大スコーンにもりもりのクリーム。

手作りのジャムにいい香りの紅茶。

なんてこった!!

この素敵な文化はDevonshire Tea(デボンシャーティー)というらしい。

わたしたちはすっかり虜になった。

 

わたしたちは14時にカヤックを予約していた。

この素敵なセットが来たのが13時15分。

やばい、時間がない。

15分で一気に平らげ、急いでカヤック乗り場へ向かう。

いつか必ずこのカフェに戻ってきて、

ゆっくりデボンシャーティーをゆっくり楽しみたい。

 

カヤックは2人乗りのものもあったけど、1人乗りを借りることにした。

Supに乗っている人もいて結構自由な感じ。

流れのないところで練習をしてから川に出る。

 

JさんとPさんも楽しそう。

みんなで一斉にスタートするのかと思ったら、

自分のタイミングでスタートして、自分のペースで漕いで、

すごく自由な感じ。お客さんへの信頼感がすごい。

 

マングローブと牧場の景色を眺めながらゆっくり下る。

天気も最高でとても楽しい。

ニュージーランドに来るまで少し練習していたので、カヤックにはすぐに慣れた。

日本でカヤックに連れて行ってくれた父に感謝。

 

穏やかな水面。

日差しの暖かさもちょうどよくて眠くなるぐらいリラックス~。

 

 

海が近づくと水がすごく透き通ってきらきらしてとてもきれい!

テンションMAX!イエイ!

 

 

ゴールの岸が見えてきた!

しばらく漕いで岸に着くと、先に出発したみんなが休憩していた。

しばらくするとカヤック会社の人が車でやってきた。

TAハイカーは荷物を受け取ってここからまた歩き出し、

カヤックだけのお客さんは車でPuhoiへ戻る。

 

 

7㎞のカヤックを終え、すごくリフレッシュできた。

そこからまた海岸線を3㎞ほど歩き、キャンプ場を探す。

 

 

本日の寝床はこちら。

かわいいカモの親子を見ながらディナータイム。

 

 

きれいな夕焼けを眺めながら日記を書き、

遠くのカフェから聞こえてくるボブマーリの曲を聞きながら歯を磨く。

 

昨日ゆっくり休み、今日もほとんど歩かなかったので、

足の痛みがだいぶ和らいだように感じる。

久々の船旅、きれいな海、美しい夕焼け。

なんてすてきな一日。

明日も楽しみだ。

 

 

DAY28  Kauri Glen Lodge -Waiwera  10km(kayak 7km)   (539km/3000km) 

 

 

前日の日記はこちら↓

kamoshikahiking.hatenablog.com

 

ロングトレイル思ひ出の味~よるごはん~

旅の食事の記録、夜ごはん編です。

この旅で新しい食材に出会いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クスクスもハイカー仲間が食べていたのを見て、試してみました。

思っていたより膨らむし、お腹にもたまるし、さらさらして後片付けも楽だし、山ごはんのスーパーフードや!!と思ったのを覚えています。

 

日本の山ではパスタをしばらく水につけてゆでたりしていましたが、

ゆでこぼす水がもったいなかったり、湯量も多いのでガスも結構使います。

クスクスは水もガスも少量で済むところがとても助かりました。

 

インスタントのものは味が濃いので、

半年間それを食べ続けるのは結構辛い。

クスクスに味付きのツナやカレーをかけるとちょうどいい味で、

毎日食べても毎日おいしい!!

 

クスクスだけでは満足感が足りないので、

豆を入れてかさ増ししていました。

町が近づくと余りそうなチーズを入れたり。

クスクスをもう一袋持つのは余り過ぎるな~という時は、

インスタントのパスタやラーメンで調整していました。

 

毎日おいしく食べていたクスクスをまた食べたい。

日本のスーパーにはあまり置いていないのが残念~。

 

 

ロングトレイルっておもしろいなぁと思ったことの1つは、

非日常が日常になることで自分の感覚が変わったこと。

 

数日の縦走だと素晴らしい景色に感動!感動!感動!

で、何を食べたとかそういうことの記憶は薄いのです。

 

ですが、ロングトレイルでは毎日絶景の中にいるようなもの(なんと贅沢)。

なので「家(テントやハット)に帰ってご飯を食べて寝る」ということに

安心感と幸せを感じるようになりました。

 

やっぱりわたしは生活が好きなようです。

 

TA DAY27: まるで絵本の世界。かわいい町Puhoi

朝5時に起きる。

ホットミューズリーを食べ、朝日を見ながらトイレを済ませ出発。

やっぱり今日も左足が痛い。

でもいい朝だ。

 

 

しばらくロードや砂利道が続く。

再び松林に入り、歩きやすい道になった。

土の上を歩くと足の痛みが少しマシになる。

 

 

今日持っている水は750ml。

水が少ないことを意識しすぎているからなのか、いつもより喉が渇く。

気温も高くなってきた。

 

 

再びロードを歩いて、Dan Bush Trackへ入る。

牧場歩きが始まったところの大きな木の下で少し休む。

 

 

再び歩き出した。が、その道は間違っていた。

柵越えの前まで戻る。

水が少ないこともあり、道を間違えてからちょっと空気が悪くなる。

何事も余裕がないとよくない。

 

 

再びロードへ。

分岐の所にチーズファクトリーの看板が。

TAのルート通り歩くとチーズファクトリーは通らず町へ。

チーズファクトリーを通る道を行くと2㎞ほどトレイルから外れるが、

そのまま町へ行ける。

 

シカはこのままTAのルートを歩いてみたいと言った。

わたしはチーズファクトリーに行きたいと言った。

町からチーズファクトリーに行くにはさらに4㎞歩かなければいけない。

左足の痛みが強くなっていたのでそれはできないと思っていた。

でもそれは言えなかった。

 

話し合いの結果、TAのルートを歩くことにした。

後から聞いた話によると、チーズファクトリーにはソフトクリームなんかもあるらしい。

食べたかったなぁ。

 

次の町、Puhoi(プホイ)までの道はとても歩きやすく、楽しい道だった。

地元の人も散歩やランニングを楽しんでいるような道だった。

でも、喉の渇きのせいであまり記憶がない。

 

もうすぐ町だ!と思った時にPuhoiの町が一望できる場所に出た。

Puhoiはとてもかわいい町だった。

 

町の入り口に川があり、そこに小さなカフェがあった。

ここで休憩したいと思ったけど、町の中心までもう少し頑張ることにした。

するとカフェからシューさんが声をかけてくれた。

美味しそうなケーキをほおばっている。

これからカヤックに乗るところだと言っていた。

TAのルートはPuhoiから7㎞ほどカヤックに乗って進む。

 

ついに町の中心部へたどり着いた!

ジェネラルストアへ駆け込み、念願のオレンジジュースをゲット。

生き返った。こんなにおいしいオレンジジュースは初めて。

お腹も空いていたのでOyster&Chips(Fish&Chipsのオイスター版)も注文したが、久々にオイリーなものをたくさん食べたので少し気持ち悪くなった。

 

 

Puhoiは小さいけれど、とてもかわいい、絵本に出てきそうな町だ。

歩いて探検したいけど、この左足のせいで安静にすることしかできない・・・。

とても残念だけど、仕方ない。

 

宿はまだ決めていなかったけど、トレイルノートに載っていたKauri Glen Lodgeに行ってみることにした。中心部から少し距離がある。

その前に翌日のカヤックの予約をするためカヤック乗り場へ。

対応してくれたお兄さんが宿のオーナーにも電話してくれた。

無事に今日のキャンプ場も決まった。

歩く距離を最小限にしたかったので、ほっとした。

お兄さんの優しさに感謝。

 

 

宿に向かおうとすると、川に一艇のカヤックが。

シューさんだ!!

難しい!あはは!と言いながらくるくる回っている。

声をかけるとこちらに気付いてくれた。

また何か食べている。

「I’m always eating! あははー!」

と叫んで、くるくる回りながら通り過ぎていった。

シューさんは20歳以上は年上の方なのでこんな言い方は失礼かもしれないけど、

いつも楽しそうで、見ていてこっちが癒される。

わたしもあんな風に旅を楽しみたい。

 

 

町から少し歩き、宿に着いた。

オーナーのおじさんが色々教えてくれて、

ポニーテールが似合うスタッフのTちゃんが施設を案内してくれた。

DIYで作ったのだろうか。シャワールームやウッドデッキが素敵だった。

 

 

キャンプ客はわたしたちだけだったので、広々と使わせてもらった。

久々に水シャワーを浴び、洗濯もさせてもらった。

 

普段は18時か19時まで歩いているけど、今日は昼過ぎには歩き終わった。

しっかり休んで、明日には足が良くなっていますように。

 

DAY27  Ahuroa Road - Kauri Glen Lodge 13km (529km/3000km) 

 

TA DAY26: 地球に返す

ふかふかの松のベッドのおかげで今朝は8時まで寝てしまった。

朝食はミューズリーとコーヒーを飲んだ。

最高!!

コーヒーはスティック6本入りのものを買っているので3回しか飲めない。

それがまた特別感を与えてくれて幸せな気持ちになる。

 

 

出発の準備をしていると、シカがトイレから帰ってきた。

暗い顔をしている。

「どうしたの?」

「シューさんにトイレしてるの見られちゃった・・・。」

 

シューさんはわたしたちよりもかなり先に進んでいると思っていたら、近くでキャンプをしていたらしい。

そしてシカのトイレシーンに遭遇してしまったのだ。

 

「それで、どうしたの?」

「草の陰から顔だけ出して、ハ、ハローって言ったら、

『食べたものを地球に返すのはいいことね!』って言われた笑。」

彼女はとくに気にとめていなかったようだ。

 

 

気を取り直して出発。

朝の森はとても美しく、歩いていると気持ちがいい。

まだ気温も高くないから風もさわやか、光の角度もいい。いい森歩き。

しかし、登りの間に左足がまた痛くなってしまった。

 

 

登りきったらいい眺め。

遠くに次の町が見える。

 

 

今日の下りは景色が良くて楽しい。

 

 

人里まで下ってきた。

今日は510㎞地点の近くの宿に泊まるつもりで歩いていたが、

宿に人がいなかったのでもう少し進みキャンプできるところを探す。

 

 

再び登る。

伝わるだろうか、この坂道の斜度。

土が粘土質で結構すべる。

 

 

だましだまし歩いていたけど、やっぱり左足が痛い。

いつになったらわたしの体は強くなるのか。

引きずりながらなんとか歩く。

 

 

陽も傾いてきた。

いい感じに平らな場所に出たので、この辺りで今日の寝床を探す。

この時期のニュージーランドは日照時間が長いので、19時ぐらいまで歩ける。

いつも18時ぐらいから寝床探しが始まる。

 

 

今日の寝床はここに決定!

いい感じに平らで草も生えている。

 

 

昨日も今日も水をくめなかった。

2日間水をくめないのは初めて。

川はあったけど、牧場の近くだったので水は飲めない。

水があるのに水が飲めない。その矛盾に初めて気がついた。

でも、それは他の誰のせいでもなく、わたしがお肉や牛乳をいただいている結果なのであった。

 

水節約のため夕食はミューズリー

次の町までそう遠くないので、なんとか足りそうだ。

 

寝る前にトレイルノートを読む。

どうやら次の町にはチーズファクトリーがあるらしい!

行けたらいいな~。

でもなんとなく手放しでは喜べない自分がいた。

 

DAY26  Dome Forest 入口 - Ahuroa Road 20km (516km/3000km) 

 

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TA DAY25: 刺さる

早起きして出発。今日はすごい風。

牧草地を歩いていると風で草が波のように揺れる。

風が見えておもしろい。

 

 

ホリデーパークを出てから森に入るまではずーっと牧場の登り。

結構な急登。汗が噴き出す。

 

 

結構登ってきた。松がちらほら生えている。

ニュージーランド松ぼっくりが大きくて笑った。

振り返ると町からこの丘を登ってくるハイカーたちが遠くに見える。

ジオラマみたい。

 

 

疲れたので休憩。

ジオラマみたいに小さく見えていたハイカーたちが実物大になり、

今度は彼らの背中が小さくなっていく。

結構ゆっくりしていたようだ。

そろそろ行くか。

 

 

ここから森へ。

しばらく牧場のフェンス沿いを歩いていく。

トゲトゲの植物(のちにゴースという名前を知る)がいっぱい生えていて、

ザックや服に引っ掛かり、半そでの腕は傷だらけになった。

おまけに牧場のフェンスもとげとげしていて、針山でサンドイッチされてるみたい。

いてててて!と言いながら進む。

 

 

 

少し開けたところで休憩。

昨日出会ったシューさんもやってきて一緒にもぐもぐ。

 

シューさんは環境のことをとても考えている方だった。

話の流れで「化石燃料はあんまりよくないよね」というようなことを言った。

 

「でもわたしたちが着ているこのレインウェアもザックも石油よ!」

とシューさん。

 

その通りだ。

自分が散々化石燃料の恩恵を受けているのに、それはよくないなどと。

口だけ人間であった。

 

 

 

このブログを書いている5年後の今、

暖房・ボイラー・調理には薪や竹、作った炭を使い暮らしている。

それでも車は使うし、化繊の服も着ている。

この暮らしになってから化石燃料のありがたみをとても感じる。

やっぱり便利だし速いし使いやすい。

でも、それを求めすぎたせいで次の世代に様々な課題を残してしまっていることも事実。

わたしはどう生きていくか。

 

でももう化石燃料はあんまりよくないよね、なんて言えないのだ。

今は感謝しながら、使いすぎないように、ありがたく使わせてもらっている。

自分の暮らしや生き方について考えるきっかけをくれたのはシューさんだったのかもしれない。

 

 

時を戻します。

しばらく歩いて森の中へ。

松の森はとてもいい香りがする。

歩いているだけで脳みそがしゅん!ってする。

 

 

久々のジャングル感。

わたしは下りが苦手。

今日は体も少ししんどくて結構時間がかかった。

誰かと競っている訳ではないけど、

なんとなく速く歩けないことへの焦りを感じてしまう。

先の長い3000㎞のゴールまでこのペースでたどり着けるのだろうか。

そんな不安もあるのかな。

 

 

501㎞地点の開けていそうな所を目指していたが、たどり着けなかった。

19時ぐらいになったので、松の木の下で寝ることにした。

松の葉っぱの絨毯はふっかふかで、まるでベッドのようだった。

 

DAY25  Pakeri Holiday Park - Dome Forest 入口 20km (496km/3000km) 

 

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TA DAY24: ニュージーランドの空と海とわたしの心

久々にゆっくりスタートした朝。

空には今にも雨を降らしそうな重たい雲が。

 

 

ニュージーランドに来て初めて畑のような土地を見た。

牧場ばかりだったからなんだか新鮮。思わず写真を撮る。

 

 

雨が止んだ思ったら、ものすごく晴れた。

今日も空の青が気持ちよい。

 

 

暑くなってきたのでレインウェアを脱ぐ。

そうしたらまたすごい雨に。

レインウェアを着る余裕すら与えられない急な豪雨。

ザックカバーを被り木の下に逃げ込む。

 

 

なんとか雨をやりすごし、歩き出す。

しばらく道路を歩き、牧場歩きへ。

まためちゃめちゃ晴れてきた。

ニュージーランドの天気の変化は忙しい。

女心と秋の空、ニュージーランドの空。

 

 

2人のTAハイカーに出会う。

JさんとPさん。2人は姉弟で今回は北島だけTAを歩いているそう。

自分の親と同世代ぐらいだろうか。

とてもはつらつとして仲のいい素敵なお2人。

少しお話しながら歩く。

 

姉弟で一緒にロングトレイルを歩くなんてすごく仲がいいんだなと思った。

「わたしたち歩きながらよくケンカになるのよ。

わたしはどうしても許せないの。Pがハンカチで鼻をかむのが。

ティッシュを使いなさいって言ってるのに聞かないの。」

 

「ハックション!!」

くしゃみをしたPさんがハンカチで鼻をかんだ。

Pさんの意地を感じた。

 

わたしは少しほっとしていた。

旅を始めてからというもの、わたしたちはよくケンカをしていた。

どうしてこんなにケンカばっかりしてしまうんだろう。

この旅を心待ちにしていたのに。

そう思って少し落ち込んでいた。

 

けど、JさんとPさんだってケンカをするんだ。

子どものころから同じ家で育って、お互いのことをよく知っている2人でも、

ハンカチかティッシュかということでケンカするんだ。

そう思ったらなんだかふわっと心が軽くなった。

 

 

JさんとPさんとは海に出たところで別れた。

軽くなったわたしの心が写真のポーズに表れていた。

超前向きな感じ

 


それからは無敵な感じで、結構深い海を渡るのもへっちゃらだった。

 

しばらく美しい海岸線を歩く。

何度も言うがニュージーランドの海は本当にきれい。

ごみも何も落ちていない。

 

 

 

少し丘に登ったところでランチ休憩。

しばらくゆっくり海を眺めていると、イルカの群れが!!

初めて野生のイルカを見た。

すごく遠くで小さかったけど、すごく感動した。

 

 

とても美しい入り江だ~。

これは泳ぐしかない!と思うのだが、ニュージーランドの11月の海水はまだとても冷たくて泳げない。

真夏にゆっくり海を楽しみに来たい!!

 

 

 

今日は素敵な人にも出会えたし、景色も最高で楽しいな~!

と思っていた矢先、丘を登った所の分岐でわたしが道を間違える。

進んでも進んでも誰もいない。でもこっちだよね?

また進むが誰もいない。おーい!と呼んでも返事がない。

はて、おかしいぞ。引き返そう。

分岐に戻るとシカがわたしを探してくれていた。

ごめん・・・。

 

 

 

それがきっかけでお互いちょっとイライラしてまたケンカになった。

歩きに来たのにまともに歩けない自分が嫌になるし、ケンカになるし・・・。

でもJさんとPさんのことを思い出し、折れていた心を少し支える。

仕方ない仕方ない、にんげんだもの

 

目的地のホリデーパークに着くと顔見知りのTAハイカー、

ワナナキで出会ったハイカーマダムさんたちと再会!!嬉しい~!!

シューさんというマダムKiwiハイカーとの新しい出会い。

TAハイカーとたくさん話せた夜。

みんなペースは違うけど、同じことをしている仲間っていいな。

色々あったけど楽しい一日だった。

 

終わりよければすべてよし!!

 

DAY24  Mangawai Holiday Park - Pakeri Holiday Park 23km (476km/3000km) 

 

マダムハイカーさんと出会ったワナナキの日記はこちら↓

kamoshikahiking.hatenablog.com

 

 

今週のお題「行きたい国・行った国」

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TA DAY23: 今日は何も考えない

やや二日酔いの朝。

鳥ちゃんとオーナー夫妻に挨拶をする。

朝から雨が降っていたので久々にレインウェアを着て出発!

 

 

 

雨は降ったり、止んだり。Showerって感じの雨。

ニュージーランドの青空ってきれいなんだよなぁ。

 

久々に森を歩く。いい小道。

 

牧場歩き。

 

羊のおしりはかわいい。


この旅を始めてからまだ大雨の日にぶつかったことがない。

なかなかラッキーだと思う。

雨が止んだらレイン(下)を乾かしながら歩く。

あまり見た目はよろしくないが、歩きながら生活しているので致し方ない。

ザックが左に傾いている。これが左足を痛めた原因か。

 

牧場を抜けると海がずーっと見える道。きれい。

 

海岸に降り立った。

急に何かを書き出す人(カモシカ)が。

 

急にどうしたんだろう。

魂の云が上手だ。

 

今日は森から牧場から海岸線とアップダウンもあり、雨もあり結構疲れた。

ホリデーパークに着いて夕飯づくり。

ズッキーニ・マッシュルーム・パプリカ炒めとベーコンを焼いてトルティーヤで巻く!

満腹とはこのこと!!

キッチンが使える、調理器具があるってだけで食事が豊かになる。感謝。

 

いつもは色々考えながら歩いているけど、今日みたいに何も考えずに歩くのも楽しい。

日記も短めでいい感じ。笑

 

DAY22  DRAGON SPELL - Mangawai Holiday Park 21km (453km/3000km) 

 

あとがき

サクッと読める旅ブログとかコミックエッセイが好きなのですが、自分の日記を読み返すといつも重たくて重たくて・・・。

今日ぐらい何も考えない日の方が自分好みの旅日記を書けるのかもしれない。

もう書き終えてしまっているのでどうしようもないですが・・・。

つい考えてしまう、それもまた自分。

重めな日記を読んでくださっているみなさん、いつもありがとうございます。

 

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